うつ病になったわたしが『うつヌケ』を読んだ感想をば
こんにちは、オクラノです。
いま話題のコミック『うつヌケ』
わたしは発売してすぐにAmazonで購入しました。
この本が発売された頃、わたしはうつ真っ只中。
「この状況からいち早く脱却したい……!」とワラをもつかむ思いで購入しました。
そんなわたしが『うつヌケ』を読んだ感想を書いてみようと思います。
【目次】
「自分は本当にうつ病なのか?」と悩んだ
結論から言うと 「わたしは本当にうつ病なのかな……?」と頭を抱えてしまいました。
『うつヌケ』に描かれているエピソードは、どれもわたしよりも悪い状況のものばかり。
わたしよりもバリバリと仕事をしていて、責任を背負っていて、苦労をしている。
うつ病になってしまうのも納得できるような境遇の方々ばかりでした。
そして、うつ病の症状もわたしよりひどい方ばかり。
わたしはこの人たちみたいな苦労はしていない。
なのに「わたしがうつ病?本当は怠けてるだけなんじゃないの?仕事から逃げているだけじゃないの?わたしなんかが……」と、勝手に果てしない自問自答に陥ってしまいました。
回復期に突入している今思うこと
『うつヌケ』購入時からしばらくたって、(おそらく)回復期に入った今では、
- 自分が辛いと思うことは他人と比較できるようなものではないこと
- 症状が軽い自分はむしろラッキーであること
を冷静に考えられるようになってきました。
比較的症状が軽いわたしでもあれだけしんどい思いをしたのに、あれ以上の症状が数年間続くなんて考えただけでも大変。
『うつヌケ』にはたくさんのエピソードが描かれているので、たくさんのうつ病患者の共感を呼んでいるだろうし、救われているとも思います。
うつ病真っ最中に読むとつらいかもしれない
ただ、うつ病はかなり悲観的になってしまう病気です。
何もかもマイナスに考えてしまうし、自分を責める謎の技術が発達しまくる。
なので、わたしのように自分とエピソードの内容を比較してしまう人は読むとしんどい思いをしてしまうかもしれません。
実際、わたしは読むのがしんどかったから。
このブログを書くにあたって『うつヌケ』を軽く読み返しました。
今では症状がかなり落ち着いているので『うつヌケ』をひとつの作品として楽しむことができたし、「あの症状はうつ病のせいだったんだなぁ」と考えることができました。
わたしが素直な性格ならよかったんですけどね~。
自己肯定感を鍛え上げたいよ、ほんとに(呆れ顔)
うつ病の可視化
目に見えないうつ病をマンガという形で表現してくれたのは、ものすごくありがたいことだなと思います。
どんな病気もそうだと思うけれど、うつ病は経験しないと絶対にわからないしんどさがあるし、目に見えないから「信じてもらえないんじゃないか」っていう恐怖がある。
自分ですら自分が病気であることを信じられないからね。
- うつ病ってどういう病気なのか
- どんな症状なのか
- どういう気持ちになるのか
わかりやすく表現されているので、うつ病をよく知らない人にも読んでみてほしいと思える作品でした。
興味のある方はぜひ。
わたしからは以上!オクラノでした~。