映画『シェイプ・オブ・ウォーター』をみて思ったこと【感想】
こんにちは、オクラノです。
『シェイプ・オブ・ウォーター』みてきました。
第90回アカデミー賞
作品賞/監督賞/作曲賞/美術賞授賞おめでとうございます!
今、一番の話題作を観てきました。
できれば、アカデミー賞授賞式前にみておきたかったのですが間に合わず。
ずっと楽しみにしていたギレルモ・デル・トロ監督最新作。
期待値上がりすぎかなとも思ったのですが、本当に美しいラブストーリーでした。
本作の魅力については他で語り尽くされていると思うので、この記事ではわたしが「よくわからなかったな……」と思ったところをまとめます。
※ネタバレしまくりですので、ご注意ください。
【わからなかったところ】
ストリックランドという人間について
ストリックランドはマイケル・シャノン演じる登場人物の中で最高に嫌なやつ。
「こんの野郎……!」と思うけれど、デルトロ監督はストリックランドをただの悪者として登場させたかったわけじゃないなと、本当に漠然と感じていて。
- 仕事である程度地位がある
- 美人な妻に可愛い子供がいる
- 高級車もポンと買えちゃう財力もある
条件だけでみると、すごい幸せそうなこの御方。
なのに、ポジティブシンキングについての本読んでたり、イライザに言い寄ったり、不思議な生きものを虐待したり、全く現状に満足してない様子。
車買ったときも【成功者が乗る車】ってフレーズにつられて買ってたようなもんだしね。(後にぶっ壊されるシーンで爆笑しそうになった)
あと、不思議な生きものが連れ去られたときの追い詰められ方とか尋常じゃなかったですよね。すべてを失いそうになった人間を描いていたんでしょうか?
映画冒頭とラストあたりで、神話や宗教を絡めたようなナレーションが入ってた気がするんですが、そこの意味があんまり理解できず記憶にも残ってない。
すべてを破壊しようとする者とかそんな感じだったかなぁ。
腐っていく指
これどういう意味なんでしょうか?
不思議な生きものに噛みちぎられてしまった指を医者になんとかくっつけてもらうけれども、だんだん黒く腐っていく。
挙げ句の果てには自分でちぎっちゃう。痛々しくて目を伏せそうになりましたよ。
これ、なんのメタファーなんでしょう。気になる。
ホフストテラー博士はスパイ?
ソ連のスパイだったってことでいいんですよね……?
スパイだったけども、不思議な生きものを生かそうとする気持ちに天秤が傾いたの?だからイライザに協力したの?
ホフストテラー博士が撃たれたあたりの展開が急でついていけなかったので、ものすごく曖昧。ストリックランドが来る前に別の人と対峙してたよね。
状況把握力が追い付いてません。
ラストシーンの靴とキズ
赤いヒール
イライザが冒頭で憧れてる赤いヒール。
不思議な生きものとの恋が成就し、愛を確めあった後から履いてるんですよね。
青緑の世界に赤が映えてすごくきれい。
この靴がラスト、水中でのシーンで脱げちゃうんですよ。
そのシーンがすごい綺麗で見入ってしまうんですけど、この靴が脱げてしまうのも絶対意味あるよね。
もう着飾らなくてもいい、ありのままをってことなのでしょうか。
イライザのトラウマ?首の傷跡
イライザの首にあった傷痕で水中呼吸できるようになるのがとても印象的。
首の傷痕ってイライザにとって少なからずコンプレックスだったと思うんですよ。ストリックランドに言及されたときもイヤそうでしたしね。
そのキズが、彼と生きていく上で必要なものになるってすごいロマンチック。
孤独だったイライザが彼の前では本当の自分でいられるってことなのかな、と思ってます。
息苦しい世界だけど、彼と一緒にいることで息ができるようになったんだなぁ、と。
ざっと、こんな感じでしょうか。
わからないことがありすぎて、整理しきれてないので今後追記するかもしれません。
みなさんは『シェイプ・オブ・ウォーター』どうご覧になったのでしょうか。
わたしはツイッターやブログなどいろいろ見て回って、もうちょっと映画の余韻に浸ろうと思います。
わたしからは以上!オクラノでした。
【2018/03/24 追記】町山智浩さんの映画ムダ話をダウンロードしました!
いつもは50分ぐらいなのに、今回は90分ぐらいあってすごいボリューム!
普段の倍ぐらい町山さんの熱量を感じられるし「そういうことだったのか!!」が詰まってました。
こんな映画評を手軽な価格で提供してくれる町山さん、ほんとにありがたいです。
映画って見ただけじゃわからないところいっぱいあるし、自分の知識の網がガバガバでくみ取れてないこといっぱいあるもの。
『大アマゾンの半魚人』みてみたいです!