だんない

映画が好きだけど、映画についてはほとんど書いてない雑記ブログ。

【食事マナー】箸の持ち方で人を判断している自分に気づいた話

こんにちは、オクラノです。

 

今回は、近頃ちょくちょく考えていた【食事マナー】についての話。

 

タイトルにもあるように、箸の持ち方が下手な人(正しい箸の持ち方に当てはまらない人)を見ては「ああ、きちんとしつけられてこなかったんだな……。」と勝手に他人の家庭環境を想像してきました。

 

今までなんの違和感もなく「箸の持ち方をしつけられなかった家庭」のレッテルをばんばん貼り付けてきましたが、ふとそんな自分が怖くなったのです。

 

「お前、何様だよ?」と。

 

【この記事の内容】

 

箸の持ち方が下手な人を心のどこかで見下していた

 

誰かと一緒に食事する際、人の箸の持ち方は必ずチェックしていました。

そして、箸の持ち方がおかしい人を見ては「うちはちゃんと箸の持ち方を教えてもらえる家庭でよかった~!」とほっとしていました。

 

ぶっちゃけていうと、きちんと箸が持てない人を無条件で見下していたんだと思います。

 

「なんで箸がきちんと持てないとダメなのか?」ときかれると説明できません。

答えるとしても「そういうマナーだから。」とか「なんかみっともないから。」といった【なんとなく論】でしか返せないのです。

 

片付け食いをする友人に口うるさかった高校時代

箸の持ち方以外にも、自分がしつけられた食事マナーに当てはまらない人がいたら気になって気になって仕方がない!

 

高校時代、一緒に弁当を食べていた友人に対してかなり口うるさかったわたし。

友人は「弁当のおかずを全部食べ終えてから、白ご飯にはじめて手をつける」という食べ方でした。

 

片付け食いをすると父に叱られてきたわたしには不快かつ疑問だったのでしょう。

わたしはいつも「なんでご飯とおかず一緒に食べないの?」と訪ねていました。

 

友人の答えは「こうして食べるのが好きだから」といたってシンプル。

それでもわたしが口うるさく「なんで?」と聞くので「弁当ぐらい好きに食べさせてよ!」と。

 

今思えば「その通りだな。」と思うのですが、当時のわたしは納得がいかずに何度もしつこく聞いていました。

さぞうっとおしかっただろうに、口うるさいわたしと一緒に昼ご飯を食べてくれた友人には感謝しかない。

 

ちなみに、その友人のことを見下していたかと聞かれると「NO」です。

これに関しては次の章で。

 

肘をつきながら食事をする母を見下しているか

 

否!!!

 

母と一緒に食事をしているとき『あ、またひじついてるな~。』と思うことはありますが、母を見下す理由にはなりません。

 

小さい頃、父に食事マナーをしつけられているときは『なんでお母さんはよくて、わたしだけ怒られるんだよ!』と不満に思っていましたけどね(笑)

 

肘をついて食事をするのはみっともないとマナーの上ではされています。

が、それしきでは蹴落とせないほどに母の内面を見てきている。

 

マナーという上辺だけでは判断できない良さがあることを知っているから、肘をついて食事しようと、母を見下す理由にはならないんです。

 

上の章に書いた片付け食いをする友人に対しても、同じ気持ちだったと思います。

『んん?おかしくない?』と思うことはあっても、友人のすべてを覆せるほどのパワーは食事マナーにはなかったのです。

 

【食事マナー】は他人にいろいろ推測させないための武装

 

なぜ身近に肘をついて食事する人間がいるのに、赤の他人となると途端に目くじらを立てるようになるのか。

 

突き詰めると【見た目】と同じようなことだと思います。

 

やさしそう、こわそう、チャラそう、神経質っぽい、しっかりしてそう……etc.

わたしは人の見た目からいろいろ勝手に想像します。見た目が内面と一致するとは限らないとわかっていても想像します。

 

【見た目】と同じように、その人の判断材料として【食事マナー】を見ている。

そして、自分にとっての当たり前ができない他人を「自分より下だ。」と判断しているんだと思います。

 

だから、人はマナーで武装する。

わたしみたいな勝手にいろいろと推測してくる人間から身を守るために。

 

内面を見る前に、食事マナーで人をふるいにかける人間が少なからずいる。

それなら変なレッテルを貼られる前に武装して身を守ることはとても自然な流れだと思うのです。

 

これが、わたしが最近になってようやく言葉にできるようになったこと。

今までは「これがマナーだから、そうすべきなんだ!」で止まっていて、なんとなくモヤモヤはしているけれど【べき論】に勝てない自分がいました。

が、ちょっと殻を破れた気分。

 

(もちろん食事マナーでふるいにかける人間と付き合いたくないというフィルターもあると思いますが、それはまた別の話で!)

 

究極、自由に食べたらいい

 

自分の好きなように食べるのが一番だな、と。

 

箸の持ち方とか、肘ついて食べるとか、片付け食いをするとか、よくよく考えたら他人に迷惑かかってるわけじゃないもんね。

ただ気になる人が見たら、勝手に不快になるってだけ。

 

昔、片付け食いに口うるさかったわたしも、ベジファースト(野菜を先に食べると血糖値が上がりにくくなる)が広まったらすぐに鞍替えしたもの(笑)

 

今までのこだわりはなんだったんだよ!!!!!

 

だから極論、

食事マナーを気にせず食べたいなら一緒にいる人や食事をする場所を選ぶしかない。

 

昔と比べて、選択肢がたくさんある時代でよかった。

 

今回の記事を書いたきっかけ

 

YouTubeで大食いの動画を見ていると、食べ方について指摘するものコメントをよく見かけるのがきっかけ。

食べるって日常的に行う行為だから、こだわりがある人が多いのかなと。

 

なんで、不快感って生まれるんだろうな。不思議だ。

説明がつかない「なんとなくイヤだ。」がたくさんあるから、人間ってややこしい。



話が少しそれましたが(笑)

わたしからは以上!オクラノでした。